カンジダは、カンジタ菌の増殖によって様々な症状が出る病気です。
カンジタ菌はカビの仲間である真菌の一種なので、「身体にカビがある」と思うとなんだか恐ろしくなりますよね?
しかし、カンジタ菌は誰もが持っている菌。
そこまで驚くことはありません。
老若男女誰もが持っている菌ですから、誰でもカンジダになることはあるのです。
それは、子供も同じこと。
2歳くらいの女の子がカンジダになることはあるのでしょうか?
カンジダは膣だけではない?
カンジダと聞くと、恐らくほとんどの人はデリケートゾーンに症状が出るものだと思うでしょう。
大人の女性がなりやすいと言われるカンジダは、確かにデリケートゾーンにかゆみをもたらし、白いおりものが出るという特徴があります。
これは大人の女性の場合、膣がもっともカンジタ菌の繁殖に優れた環境であるためだと言えるでしょう。
しかしカンジタ菌は皮膚や粘膜に住み着いているものであり、膣だけにいるわけではありません。
2歳くらいの女の子なら、デリケートゾーンよりも口に症状の出る「口腔カンジダ」になりやすいです。
口腔カンジダとは、文字通り「口腔」にカンジタ菌が繁殖してしまうこと。
症状としては、かゆみや違和感、舌が白っぽくなるなどが挙げられます。
口腔カンジダは膣カンジダほど顕著に症状が現れるわけではないため、なかなか気付くのは難しいかもしれません。
2歳くらいだとまだうまく気持ちを言葉で伝えられないでしょうから、「機嫌が悪い」「口の中を気にしている」ような素振りがあったら、意識してあげてください。
では、なぜ2歳くらいの子供は口腔カンジダになりやすいのでしょうか。
理由は1つではありませんが、口腔カンジダの原因には「外傷」や「不衛生」なことがあります。
2歳は、歩いたり走ったりするのが楽しくなってくる頃。
外遊びをしているときに転ぶことも、日常茶飯事です。
そのときに口の中を切ってしまった、顔をケガしたのによく洗わなかった、なんてことが口腔カンジダのきっかけになることもあるんですよ。
また、2歳くらいではまだ何でも口に入れてしまいます。
不衛生なおもちゃなども、気にせず口に入れてしまいますよね?
普段はケガをしても不衛生なものを舐めてもカンジタ菌が増えてしまうことはなくても、風邪を引いているときや体力が低下しているときには発症しやすくなります。
カンジタ菌は常在菌であるため、免疫が低下することで菌のバランスが崩れ、カンジタ菌が異常に増えてしまう、というわけですね。
免疫を高めるよう食事や睡眠に気を配ったり、成長することで口腔カンジダにはなりにくくなりますのでご安心を。
まとめ
2歳の女の子では、膣にカンジダを発症することはほとんどありません。
口腔カンジダやカンジダ皮膚炎のほうが多いですが、だからといって膣カンジダが起こらないということでもないのです。
カンジタ菌は身体のどこにでもいる菌であるため、症状がどこにでるか分からないことを常に頭に入れておきましょう。