
カンジダは、大人の女性がなりやすい病気の1つです。
疲れやストレスが溜まっているとき、体調を崩しているときなどにはカンジダを発症しやすくなります。
女性にとっては、カンジダは決して珍しい病気ではありません。
では、大人ではなく子供、赤ちゃんの場合はどうなのでしょうか。
女の子の赤ちゃんもカンジダになることがあるのかどうか、調べてみました。
カンジダ皮膚炎は赤ちゃんがなりやすい
みなさんがイメージするカンジダは、恐らく症状がデリケートゾーンに現れる「膣カンジダ」もしくは「カンジダ腟炎」だと思います。
しかしカンジダの症状は、必ずしもデリケートゾーンに現れるとは限りません。
赤ちゃんの場合は特に、「カンジダ皮膚炎」になることが多いです。
というのも、カンジダの原因であるカンジタ菌は、皮膚や粘膜に住み着いているもの。
デリケートゾーンだけに住み着いているわけではないのです。
赤ちゃんは大人よりも免疫が弱く、そのためカンジタ菌も増殖しやすいといえます。
自分で身体を拭いたり着替えたりということのできない赤ちゃんですから、カンジダにもなりやすいのでしょうね。
温度や湿度の高くなる夏は、特にカンジダになりやすいので気を付けなくてはなりません。
赤ちゃんのカンジダ皮膚炎の症状は、
・皮膚の炎症
・皮膚のただれ
・発疹
など。
症状が出やすいのは、ワキや首、おしり、膝の裏などの皮膚が重なっているところ。
赤ちゃんはムチムチしていますから、あらゆるところの皮膚が重なっていますよね?
そういうところは汗もたまりやすく、湿気もこもりやすいです。
汗疹のできやすいところ、というとイメージが沸きやすいかもしれませんね。
同じように皮膚に炎症やただれなどが起こるものに、おむつかぶれがあります。
おむつをしたままの赤ちゃんは、おしりの皮膚に便や尿がついたままになっていたり、それによって蒸れるため炎症を起こしやすいのです。
ただし、おむつかぶれとカンジダ皮膚炎はまったくの別物。
おむつかぶれの場合は「おむつの触れていた場所」のみに症状が出ますが、カンジダの場合は重なっている皮膚の奥までただれていきます。
おむつかぶれとカンジダの見極めは難しいですから、どちらか分からないときには病院を受診してください。
カンジダなのにおむつかぶれだと思って薬を使ってしまうと、悪化して余計にひどくなってしまう恐れがあります。
赤ちゃんのカンジダの治し方は?
赤ちゃんのカンジダは、汗や汚れ、よだれなどによって不潔な状態が続いたために、カンジタ菌が増殖してしまうことがきっかけで起こることが多いです。
とはいえ、赤ちゃんが自分自身で清潔を維持することはできません。
舐めるなと言っても舐めますし、掻くなと言っても掻いてしまうのが赤ちゃんですよね。
小児科や皮膚科を受診し、カンジダだと診断されると、カンジタ菌を除去するために抗真菌作用のある塗り薬が処方されます。
症状の出ているところに、少し広めに塗りましょう。
医師の処方通りに薬を使えば、だいたい1~2週間ほどで症状は良くなることと思います。
また、赤ちゃんの身体を清潔にしてあげることも大切。
汗をかく夏はこまめに身体を拭いたりシャワーを浴びる、着替えをするなどしてあげましょう。
おむつはまめに変えるよう心がけ、通気性の良い肌着などを着せてあげるといいですね。
カンジダは繰り返しやすい病気ですが、赤ちゃんのカンジダ皮膚炎の場合は成長とともに再発しにくくなってきます。
それは、大きくなるにつれて免疫がついてくるため。
カンジダはとてもかゆいので、赤ちゃんには耐えるのが辛いです。
特に女の子の場合は、引っ掻き傷が残ってしまったら…と不安になることもあるでしょう。
できるだけカンジダを悪化させず、繰り返さないように親が気を付けてあげてくださいね。
まとめ
女の子の赤ちゃんも、カンジダになることはあります。
大人のような腟炎ではなく、皮膚炎であることが多いのですが、原因はどちらも「カンジタ菌」。
赤ちゃんの場合は市販薬を使うのは危険ですから、必ず病院で診断をしてもらい、適した薬を使用することをおすすめします。