誰でもなる可能性のあるカンジダは、子供でもなる可能性は十分にあります。
あまりイメージが沸かないかもしれませんが、カンジダに大人も子供も関係ありません。
もちろん、発症するのは大人の女性に多いということは変わりありませんが、子供でもなることはあるのです。
ここでは、幼稚園児くらいの女児がカンジダになる原因とは?について、お話ししていきたいと思います。
女児はカンジダを発症しにくい
まず、女児の場合カンジダを発症することは少ないです。
カンジダを引き起こしているカンジタ菌は、子供も含め健康な人の体内にもいる常在菌。
皮膚や粘膜に誰でも持っている菌なので、つまり女児も「原因菌」は持っている、ということ。
とはいえ、女児の身体はまだ大人とは程遠く、女性ホルモンの分泌も少ないです。
カンジタ菌の増殖には女性ホルモンの「エストロゲン」が関係しているため、エストロゲンの分泌が少ない女児では、カンジタ菌は増殖しにくいのです。
カンジタ菌が増殖しなければ、カンジダにはなりません。
女児のカンジダは不潔が原因?
とはいえ、女児でもカンジダになることはあります。
そもそも女児はエストロゲンの分泌が少なく、それはすなわち膣の酸性度が低く、自浄作用が弱いということ。
自浄作用というのは、体にとって悪い菌が入ってきたときに、やっつける力のことを言います。
子供の場合は、その自浄作用が弱いためバイ菌や細菌が繁殖しやすいといえます。
カンジタ菌は普段は悪さをすることのないおとなしい菌ですが、膣が不潔な状態が続くことで一気に増えることもあります。
お子さんは、大人の方と一緒にお風呂に入っていますか?
お風呂に入って自分で身体を洗うことも大切ですが、きちんと洗えているかを時々は大人の方が確認してあげてください。
意外と、身体の隅々まで洗えていないお子さんは多いです。
また、幼稚園や小学校に入るくらいの年齢になると、「自分の身体」に興味を持つ頃。
特に兄や弟など男のきょうだいがいると、「自分と弟の身体は違う」ことに興味を持ち、なにげなく膣を触ってしまうこともあります。
膣はデリケートな部位ですから、汚れた手で触るのは絶対にNG。
自浄作用の弱い子供なら尚更です。
このように、興味本意で膣を触って不潔な状態を作ってしまうことで、女児はカンジダになることがあるのです。
最近はオシャレな子供も多く、子供服もデザインの凝ったものが多いですが、通気性の良い下着や刺激の少ないデザインの下着を着用させるなど、カンジタ菌を増やさないように心掛けていきましょう。
まとめ
女児がカンジダになる原因について、お話ししました。
子供は大人よりも免疫が弱いため、少しの刺激もダイレクトに伝わってしまいます。
大人よりもカンジダになる可能性は低いとはいえ、常に清潔に保つよう大人が教えてあげられるといいですね。
また、カンジタ菌は汗をかく時期にも増殖しやすいですから、汗をよくかく夏には、こまめに着替えをすることも大切です。