発症するとカンジダ腟炎などの原因になる、カンジダ菌。
多くの女性たちを悩ませているカンジダですが、その原因であるカンジダ菌とはどういったものなのでしょうか。
わりと耳にする機会の多い「カンジダ菌」ですが、どんなものなのか知らない人も多いですよね。
ここでは、カンジダ菌とは何なのかお話ししていきましょう。
カンジダ菌はカビの仲間である
カンジダ菌というのは、「菌」という言葉からも分かるように細菌の一種。
細菌の中でも、真菌というカビの仲間になります。
水虫などの原因菌と似ていますね。
カビというと汚ならしい感じがしますが、不潔にしているからカンジダ菌に感染するというわけではありません。
カンジダ菌は、もともと私たちの体内にある常在菌のひとつ。
皮膚や口の中、消化管、腟などで暮らしているのです。
病気の原因になる菌であるため、「悪いもの」「除外しなければならないもの」と思うかもしれませんが、カンジダ菌は普段は悪さをすることはありません。
免疫力の低下などがなければ、特に症状が出ることはないので安心してくださいね。
カンジダ菌は日和見菌グループに属している
私たちの腸内には、たくさんの細菌が住んでいます。
その細菌は顕微鏡で見ると花畑のように見えることから、腸内フローラと呼ばれています。
腸内フローラは善玉菌(2割)、悪玉菌(1割)、日和見菌(7割)から成り立っており、カンジダ菌はそのうち日和見菌に属する細菌。
日和見菌は、普段は善玉菌サイドにも悪玉菌サイドにもつきません。
しかし何らかの原因で悪玉菌が優勢になると、日和見菌は一気に悪玉菌の味方につくのです。
こうなったとき、初めてカンジダ菌は悪さを始め、カンジダ腟炎や口腔カンジダ症などを引き起こしてしまいます。
カンジダ菌は病気の原因になりうる細菌ですが、根っからの悪者ではないんですよ。
生活習慣やストレスなどによって免疫力が低下してしまうことで、腸内フローラは悪玉菌優勢の状態に傾きやすくなってしまいます。
悪玉菌優勢にさえならなければ、カンジダ菌はあってもないようなもの。
そのことを常に頭に入れておいてくださいね。
まとめ
カンジダ菌とは何なのか、カンジダ菌についてお話ししました。
カンジダ菌は真菌(カビ)の仲間であり、健康な人でも誰もが体の中に持っている常在菌の1つです。
普段は特別なことをする菌ではありませんが、状況によって悪さをする菌でもあるので、体調の変化などには常に気を付けていきたいですね。