
女性がなりやすい病気の1つ、カンジダ。
女性のほうが、カンジタ菌が増殖するのに良い環境であるため、男性よりも圧倒的になりやすいと言われています。
そんなカンジダの原因であるカンジタ菌は、女性ホルモンと密接な関係があるということをご存じでしょうか?
ここでは、カンジダと女性ホルモンの関係について、詳しく見ていきましょう。
カンジダはエストロゲンと関係あり?
そもそも、女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類があります。
どちらも妊娠や出産と深い関係がありますが、女性にとって嬉しい働きをしてくれるのがエストロゲン。
女性らしい身体つきにする、肌をきれいにする、髪の毛にツヤを与えるなど、見た目の美しさに関係しています。
一方プロゲステロンは、排卵日から生理前、妊娠中に多く分泌されるホルモン。
水分を溜め込む働きがあるため、むくみや便秘を引き起こしたり、皮脂の分泌が増えることでニキビができやすくなったりします。
あまり良いホルモンではないなぁと思うかもしれませんが、プロゲステロンは元々妊娠に向けて分泌されるホルモンです。
赤ちゃんのために、栄養や水分を溜め込むように促しています。
今回、カンジダと密接な関係があるのはエストロゲンの方。
思春期前の子供や閉経後の人など、エストロゲンの分泌が少ない世代では、カンジタ菌の増殖が少ないことが分かったのです。
カンジタ菌の増殖が少ないため、当然ながらカンジダが発症することもほとんどありません。
20代や30代にカンジダが多いのは、このためなのかもしれませんね。
ホルモンバランスにも注意!
女性なら、一度は「ホルモンバランス」という言葉を聞いたことがあると思います。
ホルモンバランスは、文字通りエストロゲンとプロゲステロンのバランスのこと。
生理のある女性は、生理の周期に合わせてエストロゲンとプロゲステロンがバランス良く分泌されています。
生理後から次の排卵日まではエストロゲンが、排卵日から生理が始まるまではプロゲステロンが優勢になるもの。
このバランスが保たれていることによって、毎月きちんと生理がきているのです。
しかし、ホルモンバランスというのは、ふとしたことですぐに乱れてしまいます。
体調不良や疲労、ストレスなどにより、すぐに崩れてしまうんですよ。
女性ホルモンのバランスが乱れると、カンジタ菌が増えやすく、すなわちカンジダを発症しやすくなります。
疲れているときや妊娠初期にカンジダになりやすいのは、このためだと言えるでしょう。
ホルモンバランスは自分では見ることができませんし、なかなか分かりにくいもの。
疲れやストレスで乱れることを覚えておき、休むべきときにはきちんと休むことが大切だと言えそうです。
まとめ
カンジダと女性ホルモンの関係について、お話ししました。
女性がカンジダになりやすいのは、膣の構造だけでなく、女性ホルモンとも深い関係があったのです。
ホルモンバランスが乱れるとカンジダにもなりやすいので、日頃からホルモンバランスが乱れないよう、規則正しい生活を心掛けていきましょう。