カンジダ(カンジダ性腟炎、膣カンジダとも呼ばれています)は、女性に多い病気です。
性感染症の1つであることからも、カンジダは女性だけでなく男性がなることもあります。
しかし、男性がカンジダを発症することはほとんどなく、カンジダを発症するのはほとんどが女性。
そのため、「カンジダ=女性特有の病気」だと思っている人もいるのではないでしょうか。
女性に多い病気であることは間違いありませんが、女性特有の病気ではないので男性がなることもありますよ。
では、女性がカンジダになる割合はどのくらいなのでしょうか。
カンジダは女性の5人に1人は経験している?
カンジダは、女性の5人に1人は経験していると言われている、かなりメジャーな病気です。
カンジダになってしまったからといって、「私って不潔なのかも…」と落ち込む必要はありません。
風邪を引くのと同じくらい、女性なら誰もがなる病気でもあるのです。
しかもカンジダの厄介なところは、一度かかったらからといって、安心できないということ。
たとえば、水ぼうそうや麻疹などの病気は、一度かかると耐性ができるためもうかかることはありません。
しかしカンジダは、何度でもかかります。
実際、2回以上カンジダを発症している人はとても多く、カンジダを経験している女性の70%ほどが「2回以上」カンジダになっているのだとか。
カンジダにならない女性の方が少ないと言わざるを得ないほど、カンジダは女性にとって身近な病気なのですね。
しかしなぜ、これほどまでに女性はカンジダになりやすいのでしょうか。
その理由の1つは、カンジダを引き起こしているカンジタ菌が体内にいる常在菌であるため。
私たちの体内には、様々な細菌たちが住んでいます。
腸内細菌、腸内フローラという言葉を聞いたことがあるでしょう?
私たちの健康のバロメーターとしても用いられる腸内細菌ですが、カンジタ菌もその1つなのです。
私たちの身体にとって良い行いをする善玉菌(乳酸菌など)、悪い行いをする悪玉菌(大腸菌など)、そしてどちらにもつかない日和見菌があるのですが、カンジタ菌は日和見菌。
普段は悪さをすることはありませんが、体調やストレスなどで悪玉菌が優勢になってしまうと、日和見菌は悪玉菌の味方になってしまいます。
カンジタ菌も例外ではないので、異常なほどに増殖してしまい、その結果としてカンジダになってしまうのです。
カンジダは誰かから移されることより、自分の持っている菌が原因で発症することがほとんど。
女性の膣は湿っていて温かいこともあり、体調を崩したことがきっかけで一気にカンジタ菌が増えてしまうことは珍しいことではありません。
まとめ
女性がカンジダになる割合は、かなり多いということが分かりました。
男女の比較をしてみると、9割以上は女性でしょう。
確かに女性のカンジダは珍しいものではないのですが、だからといって「いつものことだから」と安易に考えるのはいけません。
カンジダは繰り返しやすく、そしてなりやすいものだからこそ、日頃から体調管理をしっかりと行っていきましょう。