カンジダは、カンジダ菌という真菌が原因の病気です。
真菌はカビの仲間なので、なんとなく汚ならしいイメージがありますが、そんなことはありません。
カンジダは繰り返しやすいことでも知られており、多くの人が何度もカンジダを発症しているそう。
きちんと病院で治療をしても、また繰り返してしまうのです。
それはなぜなのでしょうか。
カンジダが治らず、完治しない理由についてお話ししていきます。
カンジダ菌を完全に除去するのは難しい
ふつう、何か病気になって病院で治療を受けるときは、「原因」を取り除くことになります。
菌やウィルスなど、その病気の原因になっているものを完全に除去することで、症状を改善することができるからです。
しかし、カンジダの場合はそれができません。
カンジダの原因はカンジダ菌ですが、カンジダ菌は常在菌。
普段から私たちの体内に存在している菌なのです。
カンジダを発症して病院へ行くと、女性の場合は抗真菌薬の膣剤を使うことになります。
カンジダ菌は真菌なので、この薬で除去することができる、と思いますよね?
しかしカンジダ菌を完全に除去することはできません。
除去するのは、あくまでも「異常増殖」してしまったカンジダ菌のみで、体内にはまだカンジダ菌はあるのです。
悪さをするカンジダ菌を除去することができれば、カンジダの治療は終わりと見なされます。
原因菌を完全に除去できないため、カンジダは体調不良時などにまた発症してしまうのですね。
ピンポン感染している可能性もある
また、カンジダは性行為によってもうつります。
女性は症状が出やすいためカンジダになればすぐに分かりますが、男性は症状が出にくいため気づかない人も多いもの。
男性も女性もカンジダ菌そのものは保有しているわけですから、免疫力が低下しているときなどには、たとえパートナーが発症していなくてもうつることがあるのです。
女性がカンジダを治しても、また性行為によって男性からうつされてしまう、いわゆるピンポン感染の可能性も…。
カンジダは体調などに左右されやすい病気でもありますから、性行為をしても必ずうつるわけではありません。
しかし、治しても治してもまたなってしまうような場合は、ピンポン感染を疑ってみた方がいいかもしれませんね。
自宅で治したいと思っている方は、原因菌を強力に殺菌してくれるものがおすすめです。男性なら「ロテュリミンAF」、女性なら「カンジダ膣炎治療にモニスタット 7日用」を試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
カンジダが治らず、完治しない理由についてお話ししました。
カンジダが完治しないのは、原因菌であるカンジダ菌を完全には除去することができないからです。
普段のカンジダ菌は日和見菌として体内に存在していますから、ストレスや疲労などで体調を崩したとき、再び症状が出やすくなると言えるでしょう。
今のところ、原因菌を完全除去するという意味ではカンジダは完治しません。
カンジダが発症しなくてすむよう、体調を崩さないように気を付けていきましょう。