膣や外陰部に激しいかゆみををもたらす、膣カンジダ。
カンジタ菌が異常増殖してしまったために起こる病気ですが、膣カンジダは特別なものではありません。
性感染症の1つとして知られていますが、性行為をしたことのない人でもなることは十分にあり得るのです。
そんな膣カンジダですが、ネットなどを見ていると「放置していたらいつの間にか治っていた」という人もいるよう。
膣カンジダは、放置していても大丈夫な病気なのでしょうか。
膣カンジダを放置しても良い場合や、放置しておく注意点について紹介していきます。
膣カンジダは放置も可?
結論から言いますと、膣カンジダは条件次第では放置しておいても治ることがあります。
その条件とは、「ごく軽い膣カンジダである」ということ。
女性の膣には自浄作用があるため、ほんの少し細菌や異物があっても自らの力で何とかすることができます。
そのため、症状のほとんど出ていない、ごく軽い膣カンジダの場合に限り、放置しておいても自然に治ることがあるのです。
「デリケートゾーンが少しかゆいな」とか、「おりものが少し多いかな?」とか、あまり気にするほどでもないような変化があったとき、ほとんどの人は何もせずに様子を見ますよね?
それが結果的には膣カンジダだった、という場合が多いように思います。
こういう場合は放置していても治ったので、「膣カンジダ=放置しても良い」と認識してしまっている人がいるのでしょう。
何度も言いますが、放置しておいても治る可能性があるのは「ごく軽い」膣カンジダのみ。
「もしかして膣カンジダかも?」と少しでも膣カンジダを疑うような症状があるのなら、放置してしまうのは危険かもしれません。
膣カンジダを放置する危険性とは?
放置しておいても治るのはごく軽い膣カンジダのみですが、「ごく軽い」か否かのボーダーは何なのでしょうか。
正直なところ、放置しても大丈夫かどうかのボーダーについては素人には判断できません。
おそらく放置しても治ったというのは、あとから「あれってもしかして膣カンジダだったのかな?」と思うことがほとんどでしょう。
・強いかゆみや痛み
・膣やその付近の炎症
・おりものが異常に多い
このような症状があったら、放置するのは絶対にNG。
ここまで症状が悪化すると、放置しておいても治る見込みはないでしょう。
きちんと治療をしてください。
また、放置していて結果として治ってしまえばいいですが、場合によっては治らずに悪化することも考えられます。
膣カンジダは、酷くなると排尿障害や悪臭の原因になったり、慢性化してしまうこともあります。
元々膣カンジダは繰り返しやすい病気ですが、できることなら繰り返したくはないですよね?
素人判断で膣カンジダを放置してしまうのは、正直なところリスクの方が明らかに多いです。
放置していても治ることがあるのは事実ですが、「膣カンジダかも…」と思うような症状が出たときには、放置はしない方がいいと思います。
何かあってからでは、取り返しのつかないことにもなりかねません。
まとめ
膣カンジダは放置していても治るのかどうか?についてお話ししました。
膣カンジダの原因であるカンジタ菌は常在菌でもありますし、ほとんど症状の出ていないような状態なら放置していても問題ありません。
しかし、明らかな症状が出ているときには、放置するのは絶対にやめてください。
悪化させないため、繰り返さないためにもできることなら放置はせず、適切な対処をすることをおすすめします。