
性感染症として知られるカンジダは、他の性感染症と比べるとかなり身近な病気です。
「性感染症」と聞くと性行為によって感染すると思われがちですが、なかには性行為の経験がないのにカンジダになってしまった、という人も。
カンジダは性行為がなくてもうつるのでしょうか。
カンジダは性行為以外でうつる確率のほうが高い
実はカンジダは、性感染症として知られながらも性行為以外でうつる可能性のほうが高いのです。
なんだか意外ですよね?
カンジダは性器周辺に症状が現れることから「性感染症」と言われていますが、性行為でうつることはほとんどありません。
症状が出ているときでの性行為による感染率は5~10%ほと、症状が出ていないときならほとんどうつりません。
では、カンジダはどうやって感染するのでしょうか。
カンジダの原因であるカンジダ菌は、体内にある常在菌。
健康な人でも持っている細菌なんですよ。
自分自身の免疫力が低下することで、カンジダを発症します。
カンジダ菌は普段は決して悪さをする菌ではないのですが、体調不良やストレスなどを感じているときには発症しやすくなります。
このような自己感染が、カンジダがうつる理由としてはもっとも多いと言われているんですよ。
自分の常在菌から発症するのです。
ですから、たとえば自分の彼女がカンジダになったからといって、「浮気してる!」と咎めちゃダメですよ。
浮気なんかしなくても、カンジダはうつってしまうのですから。
どんな人がカンジダ(性行為以外で)になりやすい?
性行為以外でカンジダになりやすいのは、どんな人なのでしょうか。
それはずばり、免疫力の落ちている人や、抗生物質、ピルなどを飲んでいる人です。
風邪や疲労によって免疫力が低下していると、カンジダ菌が悪さをしやすくなってしまいます。
また、抗生物質やピルを飲んでいると、体内で悪い菌と戦ってくれる常在菌までもを、死滅させてしまうのです。
膣内で雑菌が増えてしまうので、カンジダ菌も繁殖しやすくなりますよね。
それはつまり、症状が出やすくなる、ということ。
もしも可能なら、必要以上に抗生物質やピルは飲まないようにしたいものですね。
そして、免疫力が低下しすぎないように体調管理に努めることも忘れずに。
まとめ
カンジダは性行為以外でうつるのかどうか、紹介しました。
カンジダは性行為でうつることのほうが少なく、むしろ性行為以外(自己感染)によってうつることのほうが多いです。
もちろん性行為でうつることもありますので注意は必要ですが、自分自身の常在菌から発症しないよう、気を付けていきたいものですね。